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進行した肝臓病の治療手段として肝臓移植が登場したのは、40年ほど前のことです。その後、技術面や拒絶反応を抑える免疫抑制剤の改良によって、1980年代前半には欧米を中心に広く行われるまでになりました。現在、肝移植を受ける患者さんの数は、世界中で毎年1万人にも及んでおり、その総数は11万人を越えています。
肝移植には、肝臓の提供者によって死体(脳死)肝移植と生体肝移植があり、欧米では前者が中心でしたが、待機中に間に合わない方も少なくないため、生体肝移植が10%程度まで増えています。日本では、1989年に生体肝移植が始まり、1997年には脳死肝移植の制度もできて、一定の基準に従って待機登録をすることが可能となりましたが、残念ながら脳死肝移植の実施数はまだ非常に少なく、2004年末までの国内約3,200例の肝移植のうち、99%以上を生体肝移植が占めています。
海外では、肝移植を受ける患者さんの8-9割を大人が占めています。日本では生体肝移植が先に広がった関係で子供の患者が主流でしたが、最近では大人の生体肝移植が急速に増えており、半数を超えています。肝移植後の社会復帰には目覚ましいものがあり、たとえば移植後に元気な赤ちゃんを産む女性も珍しくありません。肝移植を受けて健康な生活に戻られた方の移植後最長記録は、海外では30年を越えています。
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